こんにちは。
自分軸を目覚めさせるカウンセラーの川上弘子です。
生まれてから自立するまで子どもは
親または親代わりの人と生活をします。
そこで身につけた価値観や生き方が
大人になっても染みついているって気づかれていますか?
いつの間にか親たちから価値観のバトンを渡されていて
あなたはそのバトンを持っている自覚はないのですが
持ち続けて生きているということです。
ここで一度考えてみてほしいのです。
そのバトン(価値観)はあなたを幸せにしてくれていますか?
なぜ私がこのブログを書こうと思ったかと言うと
私自身が父から受け取ったバトンが
長い間、私自身を苦しめていたと気づいたからです。
父の生い立ちや環境が父の価値観を作ったんだろうと思います。
昭和の戦争を経験した父は
両親を亡くし、貧困の中で弟と妹の親代わりに生きてきた人でした。
人に迷惑をかけてはいけない
社会に出たら立派に働けるよう勉強はしっかりしなさい
働かない人間になってはいけない
人を騙すようなことをしてはいけない
お金を無駄に遣ってはいけない
健康でなければならない
悪いことをしたら罰があたる
子どもの頃は父の言う事が全て正しいと思っていた私は
その教え通りに生きることが当たり前だと思っていました。
しかし父が言うようにはできないことが増えてきました。
人に迷惑をかけたいわけではなくても迷惑をかけてしまうこともありました。
どうしてもほしいおもちゃをねだることもありました。
テストの点数が悪いこともありました。
風邪をひいて学校を休んでしまうこともありました。
そんな時は、父の機嫌が悪くなって母は萎縮してしまう。
「私のせいで父も母も怖い顔をしている・・・」
人に迷惑をかける子は悪い子
勉強ができない子は悪い子
働かない人間は悪い人
人に嘘をついてしまうと許してもらえない
無駄遣いをすることは悪いこと
風邪をひく子は悪い子
私は罰があたるんだ・・・
私の中では父の教えがこんなふうに上書き変換されていきました。
「私が父の教えを守らないと父や母から怒られる。」
反抗期が来た時、ここぞとばかり反抗はしたのですが
結局「反抗する私が悪い・・・」と思ってしまう私だったのです。
友達のおうちのお父さんやお母さんと比べて
うちの家がピリピリしているのは私のせいだと思っていた・・・
父と母の仲が悪いのは私のせいだと思っていた・・・
本当は甘えたかった時でも不機嫌な両親を見ると
怖くて甘えることができなくなっていた・・・
応援してほしいと思っても言えなかった
私が父の思うような子じゃないから・・・
何が起こっても自分のせいだと思う私になってしまっていました。
それは結婚して自分が母親になってからも続きました。
こんな思考の繰り返しで何十年も生きていたのです。
「どうして私はこんなに自分を責めてしまうの?」
私はあるカウンセラーの方に出会う機会があり
自分を見つめることを始めました。
この思考はいつからか?
なぜ自分を苦しめる思考をしてしまうのか?
深く自分を探り出していくとやっとわかったのです。
親は子どもを不幸にするために
しつけをしたりルールを教えたりしているつもりはなかったはず。
でも私の両親は、弱い、できない私を受け止めようとはしなかった。
両親の顔色をうかがってしまう。
それは無力な子どもが痛みを避けるために身につけた技だったのです。
親から受け継いでいる価値観で大人になってからも苦しかった私は
もうその価値観を手放して生きていこうと思うことができました。
自分を責めなくていいんだ!できなくてもいいんだ!
もう父から渡されたバトンを持っていなくていいんだ!
過去からずっと私の中で根付いていた
父から引き継いで上書きしてしまった生き方を手放していこうと思えました。
ありのままの自分を肯定することを赦せるようになったから!
親からのバトンは手放していいと赦せるようになったから!
最後までお読みいただき、ありがとうございます。